







▷ ニホンマムシ「手負蛇」
Color / 1色
Type / オーバーニーのみ
蛇女手作りの標本からデータを採って制作。
しっとりとした印刷で、生々しさがあります。
アシンメトリーな猛毒の祟り蛇デザイン。
ガーターベルトを使うと、干物を干すように
センターからヒモに繋がるので、可愛く履けます!
同じ紫色のアイテムと合わせると上手に馴染みますよ。
特に、花柄アイテムと合わせての「お葬式コーデ」は
とってもオススメです!
夏の夜に履きたい、和風zombieな猛毒ニーハイ。
手負蛇とは、江戸時代の奇談集「繪本百物語」
に収録されている蛇の怪異譚です。
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蛇を半殺して捨置しかば、
其夜来りて仇をなさんとせしかども、
蚊帳をたれたりしかば入事を得ず。
翌日蚊屋の廻り紅の血しほしたゞりたるが、
おのづから文字のかたちをなしてあたむくひてんとぞ書たり。
『繪本百物語』−桃山人夜話−
蛇を半殺しにして捨て置くと、
夜に仇をなそうと家にやってくる。
蚊帳を張っておくと入っては来れないが、
翌朝には蚊帳の周りに血の滴る跡。
蛇が自ら字の形を成して、
「仕返しをしてやる」と書いたものだった。
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昔は畑仕事の最中に出た蛇を、
鎌で切って殺し、そこいらへ捨て置く、
という事もよくあったようですね。
蛇は邪念のある者の所に現れる、と言われる物語の一つです。
日本で一番「毒ヘビ」として有名な固有種。
一般的に「マムシ」と呼ばれるのはこの種です。
日本全国に生息しており、毒は出血毒。
ハブより小柄ですが、毒はマムシの方が強いです。
お酒に漬けて「マムシ酒」として飲まれたり、
乾燥させ粉末にした粉が漢方とされていたりなど、
滋養強壮薬としてのイメージも強いですが、
根拠はないと現代医学では言われています...
毒ヘビとして名高い「マムシ」の
生命力や気高さを、我が身に吸収する。
古くから現代にも続く「信仰」の一種だと言えますね。